6月25日(水)

(1)
プロトタイプおよびヴィジターズの模型板の裏に張るための包帯を切る。 試作品のビデオを会場中央のプロジェクターから投射。中央スクリーン前方の海市型の鏡に反射されて、包帯の帯には上方から海市型の映像が映る。中央スクリーンには海市型の黒い影が残り、はみ出した分の映像が映る。 海市の屏風が大阪で行われる展覧会のために撤収される。

(2)
緑色の短冊スポンジが大量に搬入。臭い。においを消すために、消毒液もしくはホルマリン(病院のにおい)を使う案が出る。

(3)
包帯裏貼り開始。 シリコン他でコンピュータ部材を固めた解剖標本作りが黙々と続けられる。シグネチャーズ上にシャーレ標本を設置。 来場者に包帯の帯の下に寝そべってもらうためにスチレンボードを敷く(3E四方)。呼びかけて応じてくれたのは10人ほど。

(4)
包帯を吊るワイヤーの弛みが気になる。 プロトタイプ模型の包帯裏貼り作業開始。 (5)
プロジェクターで投影するビデオの完成品を試写。コンテンツのソースは、胎児・卵割・ミトコンドリア・泡・蜂の巣・プロトタイプ模型・コンピュータチップ・都市の航空写真(東京都墨田区)・橋・建設中のビル(香港)・車窓(イタリア)・ビル群(香港)・回転するフラスコ・回転する茸・成長する茸群・開花(赤・白)・崩れ落ちる蜂の巣・蟻の巣・海市地図・波打ち際(下関)・線虫・夜景俯瞰図・紫禁城の屋根・渡り廊下を歩く人々(香港)・・・。スクリーンの表面上にオールオーヴァーに広がっていく、自己生成・自然生成的なイメージ。平らで奥行きのない、薄っぺらいイメージ、極薄(アンフラマンス)のイメージによる眩惑。床に寝転がって見上げれば、海中に漂いながら波立つ水面を見ているかのようだ。

(6)
プロトタイプ模型の包帯裏貼り仕上げ。ビデオについて、磯崎アトリエからアトリエの記録用に静止画像を四つ五つほしいと要請される。

(7)
画像の鮮明度をあげるため、スポットライトの位置を変更。
ヴィジターズ模型下のスポンジ折り込み。緑色の短冊スポンジがうねって配置される。海中で蠢き始めるインフラストラクチャーの蛇たち。


包帯海の映像に溺れて
プロトタイプの日喰
マッド・アーキテクトの実験室
墓場に置かれた器官標本
模型を裏から覆うインフラ包帯

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