田中純著  青土社 2001年10月刊行(3600円):第24回サントリー学芸賞(思想・歴史部門)受賞作

『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』

イメージ分析学の誕生。

第24回サントリー学芸賞(思想・歴史部門)受賞。ニュースリリース
松浦 寿輝氏による書評(読売新聞)

自身の魂という鏡を前にして、ヨーロッパの歴史が圧縮されたその極薄の深みで溺れ死ぬナルキッソスになる危 険を冒しながら、過去からの記憶の波動を伝える図像群の奔流に圧倒されることなく、「意識を完全に保った霊媒」の役割を果たすために、ヴァールブルクは図 像による地図帖(アトラス)としての自画像を描こうとする。それこそが、記憶の女神ムネモシュネの名を与えられた図像魔術の、秘儀にも似たプロジェクトで あった。

   

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