出版状況


松岡正剛氏が取り上げている。

小田光雄『出版状況クロニクル』について。
小田さんのレポートはWebに書かれたものを引用したことがあり、検索数を見ると、その内容への関心は高かったようだ。
危機感の表われだろうか。

松岡氏の書いていることについては概ね同意見。
とくに
「ぼくは社会のソフト基盤は長らく出版こそがつくっていて、そこにさまざまなメディアとコンテンツが巻き付いていくのであって、それは今後も続くべきだと思っているのだ。」
「しかしながらそれは、書籍や雑誌や新聞が断固としてその強力な文化特質を発揮するという前提に立ってのことで、これがみずから腰砕けになっていてはダメなのだ。ところがそれがどんどん弱腰になっていった。いや、複雑骨折やリンパ液障害をおこしていった。」
という部分。

文中のクロニクル中
「「文学界」で同人雑誌評判が終わる(このニュースは重要。同人誌が紙ではもたなくなったということだ)。」
とあるが、この(  )内の判断は本当にそうだろうか。
文芸誌から予測される動向ではなく、紙を媒体とする「同人誌」そのものの数のデータがほしい。
漠然とした感触だが、事態は上記の判断とは異なるような気がする。

というのは、紙媒体の小さなメディアが従来とは別の機能と魅力を持ち始めているように思われるからだ。
さらにそのための技術も格段に使いやすくなっている(もちろんそれゆえの限界もある)。
自分自身もそんなメディアを作りたいと思っているし、今学期の学部・大学院では実習として雑誌を作らせている(一部は公に配付できるだろう)。

Posted: 日 - 5 月 17, 2009 at 08:29 午前          


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