Blog (Before- & Afterimages): 2010年11月アーカイブ

2010年11月アーカイブ

高等教育と学術出版

 教養学部報で高田康成氏がイェール大学への出向からの帰国報告──「感慨がない」という感慨──を書いている。かの地の大学教育をめぐる状況と東大・駒場の状況との格差について述べたものだ。そこでオックスフォードの日本研究者Roger Goodman教授がイェールで行なった講演が紹介されていた。日本における高等教育の崩壊をめぐる内容であるという。理系は別として(ということは文系には)まともなカリキュラムがなく、したがって評価のシステムもない云々、といったことらしい。

人文学の大志

 10年前であれば蓮實重彦元東大総長のように「大学ランキングなどという、はしたないものには協力しない」と啖呵を切っていられたのだが、今ではもはや無視できない指標になってしまった。最も有名なタイムズの大学ランキング(THES)に関しては、とくに論文の被引用数の算出方法などが疑わしいなあと思っていたところ、案の定、自己引用やいろいろなからくりがある(参照)。しかし、そんな代物でも、順位を付けてしまえば、それが一人歩きするのだから恐ろしい。人間のさがだろうか。
『図書新聞』(2010年11月20日号・2990号)で柏木博さんが書評してくださいました。
『東京新聞』に続く書評です。拙著をイメージ研究の系譜に正確に位置づける評に感謝します。

シンポジウム「建築保存の現在」

日時:11月11日(木)17:00-19:00
場所:東京大学駒場キャンパス|アドミニストレーション棟3F|学際交流ホール
地図
入場無料|事前登録不要

【趣旨】
近年とみに、歴史的建造物を様々な形で「保存」する試みが盛んとなっている。
その形式は、現状そのままの「保存」から、アッサンブラージュのような「一部保存」、転用やリノベーション等、様々である。このような状況を、具体的事例に即しつつも俯瞰的視点から再考するために、このシンポジウムでは、日本における「建築保存」の特異な二形態----「三菱一号館」と「原爆ドーム」----に焦点を当て、分析と議論を行う。
現在の日本において「歴史的建造物の保存」が有する、政治的・社会的・文化的な意味を浮上させることが、当シンポジウムの最終的な目的である。

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田中 純
東京大学大学院総合文化研究科・教授
TANAKA Jun, Ph.D.
Professor
The University of Tokyo

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