「たいていの者には無気味に思われる塔内部での夕暮れ時と夜の静寂は、日増しに僕に、恐ろしい霊界とより高次の存在の輝かしい姿を確信させてくれる。この静寂が歳を取る
に連れて増しているとすれば、──そして僕には正しい暮らし方をしていればそれが可能に思えるのだが、外的な活動範囲の減少や制限はほとんど、ないし、まったく差し障りをもたない。それは旅と同じだ。全世界をめぐって旅する者がいる一方では、自分の住む地方を旅し、それによって多かれ少なかれ、何かが内面から生じて与えられるのに応じて、その何かを認識する者もいる。君自身も言っているよね。最大の発明はほんのわずかな道具から生み出されてきたのだし、いまだにそうやって生み出されており、すべては内面的な洞察次第であると。・・・あらゆる分野における絶え間ない転換やヨーロッパにおける政治的不安定は、僕らの事業で最近起きたのと同様の現象を呼び起こしている。遠くから観察していると、すべては流動状態にある。別の素材、別の名前と概念といったように。濁った水がいつどこで沈殿して澄むのかを誰も知らない。ひょっとしたら、人類は突如として再びいつか一瞬のうちに──古き大地に投げ返され、そこで再び文字をたどたどしく読み始めるのかもしれない。僕の洞窟のなかで自然はまた予期せぬときに鈍く轟き始めた。眼に見えないサムソンが支柱を壊し、聖書が述べているような意味で、僕は山と神殿が自分のうえに倒壊してくるのを見た。──今のところは冥界の門をしばらく閉ざしておこう。そのためには新しい力と手段が必要で、僕はまずそれらを蓄えなければならない。」
に連れて増しているとすれば、──そして僕には正しい暮らし方をしていればそれが可能に思えるのだが、外的な活動範囲の減少や制限はほとんど、ないし、まったく差し障りをもたない。それは旅と同じだ。全世界をめぐって旅する者がいる一方では、自分の住む地方を旅し、それによって多かれ少なかれ、何かが内面から生じて与えられるのに応じて、その何かを認識する者もいる。君自身も言っているよね。最大の発明はほんのわずかな道具から生み出されてきたのだし、いまだにそうやって生み出されており、すべては内面的な洞察次第であると。・・・あらゆる分野における絶え間ない転換やヨーロッパにおける政治的不安定は、僕らの事業で最近起きたのと同様の現象を呼び起こしている。遠くから観察していると、すべては流動状態にある。別の素材、別の名前と概念といったように。濁った水がいつどこで沈殿して澄むのかを誰も知らない。ひょっとしたら、人類は突如として再びいつか一瞬のうちに──古き大地に投げ返され、そこで再び文字をたどたどしく読み始めるのかもしれない。僕の洞窟のなかで自然はまた予期せぬときに鈍く轟き始めた。眼に見えないサムソンが支柱を壊し、聖書が述べているような意味で、僕は山と神殿が自分のうえに倒壊してくるのを見た。──今のところは冥界の門をしばらく閉ざしておこう。そのためには新しい力と手段が必要で、僕はまずそれらを蓄えなければならない。」
(アナカプリ、1925年12月31日)









