『冥府の建築家──ジルベール・クラヴェル伝』刊行予定 - Blog (Before- & Afterimages)

『冥府の建築家──ジルベール・クラヴェル伝』刊行予定

ようやく最終校正。これを月曜日に戻せば、あとはカヴァーの案を待つのみとなりました。
版元ドットコムによると、12月19日刊行予定。四六判で532ページになる予定。
一週間前には見本が出るはずなので、12月15日のレクチャー(ムネモシュネ・アトラス展告知の前記事参照)ではお披露目ができると思います(これは無理矢理ではなく、レクチャーの内容と関係した必然性あり)。
今回は索引項目を自分で拾った。事項は採らず、人名/神名/作品名だけで12ページ。はじめてほとんどすべてに欧文を付けることができた。念校がPDFで出たからこそ可能になった作業。そうでなければ、限られた時間でひとりでは不可能だっただろう。
索引を付けると一般の読者に対して敷居が高くなるという編集者の判断から、索引を付けなかった本もあるのだが、やはり索引を付けるべきだったと今にして思う。あとで取り返しのつかないことなのだから。もちろん、現在では「自炊」してPDF化し、それにOCRにかけて検索可能にするという手段もあるわけだが。しかし、人名にしろ事項にしろ、一覧表示されているがゆえの価値はある。とりわけ事項については、それを抽出して並べる行為を書物のあらたな構造化と見なせるかもしれない。
今度の本の場合には伝記だから、関係する人名の索引は必須に思われた。それがさらに神話に深く関わるがゆえに、神々や神話中の英雄、怪物たちの名も含むことになった。作家や芸術家が主要な登場人物であるため、作品名も拾う必要が生じた。
もとより、そうした索引がなくとも、読み物として通読できれば、それで良かったのかもしれない。基礎的な文献が誰にでも読めるような人物であれば、自分でもまた、そう考えただろう。しかし、クラヴェルについては知られていることがあまりにも少なく、そんな人物に対するアプローチの手がかりを、少しでも多く提供する責務を感じた。索引に挙げられた人名がそんな手がかりになるように思われた。
これもまた、エピグラフや跋文と同じくパレルゴン。

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田中 純
東京大学大学院総合文化研究科・教授
TANAKA Jun, Ph.D.
Professor
The University of Tokyo

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