上村忠男さんの『冥府の建築家』書評 - Blog (Before- & Afterimages)

上村忠男さんの『冥府の建築家』書評

昨年の『週刊読書人』第3019号(2013年12月13日)で、上村忠男さんに拙著『冥府の建築家』を「2013年の収穫」の一冊として取り上げていただいておりました。感謝します。評は次の通りです。

著者によると、本書はジルベール・クラヴェル(1883-1927)という、幼少時から重い宿痾をかかえながら、イタリア南部アマルフィ海岸の「死の都市」ポジターノに「冥府」をイメージした洞窟住居を建築したスイス人芸術家の妄執(オブセッション)に捧げられた書物だという。そして妄執は《ひとからひとへと伝染する》とも。じっさいにも、本書は死への妄執に取り憑かれたひとりの芸術家の生をいかにもヴァールブルク的=ギンズブルグ的な「徴候的知」の実践家らしい緻密な考証でもって追尋した評伝でありながら、それを綴る著者自身、なんと凄まじいばかりに死への妄執に取り憑かれていることか。

Website

Profile

田中 純
東京大学大学院総合文化研究科・教授
TANAKA Jun, Ph.D.
Professor
The University of Tokyo

Profile (日本語)
Profile (English)

J-GLOBAL 研究者情報
J-GLOBAL English

科学研究費交付実績

『政治の美学』情報

最近の画像

2017年4月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
CURRENT MOON

過去のブログ記事