鬨の声


ミシェル・フーコーという戦士の快活な殺気。

ちくま学芸文庫版『フーコー・コレクション3 言説・表象』の編者解説(松浦寿輝氏)には、「わたしはフーコーの文章を読むたび、鬨の声を上げながら突進してゆく戦士の騎馬行の、耳を聾する轟きが鳴り渡っているのを聴くような気がしてならない」という一節がある。そこには「あたりを染める腥い流血に歓喜し、軀の底から抑えようもなく込み上げてくる笑いを高らかに笑いつつ単騎で敵陣に斬り込んでいく戦士の快活な殺気が漲っている」。
「その勇猛な哄笑からも殺戮への昏い意志で血走ったまなこからも、狂気の酸っぱいにおいが立ち昇っている。」

デュメジルからフーコーに継承され、フーコーとギンズブルグがすれ違う、「歴史」の方法論的なエッジ。

デュメジルの業績に関する異常なほど詳細なサイトを見つける。
Georges Dumézil (1898 - 1986) In Memoriam

フーコーに宿る戦士の面影の由来するところを、デュメジルのなかに探ることはできるだろうか。

Posted: 土 - 7 月 15, 2006 at 11:12 午後          


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